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恋ばか

第26章 番外編~Merry Christmas~

境の問いに、黙って頷く。

「ったく…お前らは言葉が足りなさすぎんだよ。」

「……」

境の言葉に何も言い返せず、黙り込む。

「あとでちゃんと謝れよ?」

今まで言葉で伝えなくて、一体どれほど留架を不安にさせてきたのか…

「わかってる。」

考えただけで胸が痛くなる。

「はぁ…」

深くため息をつくと同時に部屋の扉が開いた。

「あ…」

そちらを振り向くと、そこには―…

「三神…?」

三神の姿があった。

そして、その腕の中には―…

「留架!?」

「ノックもせず、すみません。 しかし、両腕が使えないので…」

「またなんかやらかしたのか…」

境は呆れたようにため息をついた。

「いいから、早くベッドに…」

三神の方に駆け寄り、留架をベッドに寝かすのを手伝う。

「留架の顔、真っ赤だけど…どうしたんだ?」

「実は…」

三神は留架をベッドに寝かせると、先ほどまでの自分と留架の話を聞かせてくれた。

「…それで、留架様は、グラスに入っていたウィスキーを間違えて飲んでしまわれたのです。」

「こいつ、馬鹿だろ。」

境を殴りたい気持ちは置いておいて、留架に対する罪悪感が、話を聞いて更に増した。

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