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恋ばか

第29章 ~好きになっちゃいけない人~

「随分遅かったな。」

「…ちょっといろいろあって…」

木原先輩に呼び出された。

などとは言えるはずがなく、言葉を濁す。

「ふ~ん…」

空さんはつまらなさそうに頷くと、ベッドに腰掛けた。

「…空さんはもうシャワー浴びたんですか?」

「あぁ。」

隣に腰掛け、少し遠慮がちにそう尋ねた。

「やっぱり…俺も浴びた方がいいですか?」

「…?」

不思議そうにこちらを見た空さんに、キスをする。

「春…架…?」

約束を交わしたあの日以来、俺からキスをしたことがなかったからだろう。

空さんは目を丸くして俺を見た。

「もう…我慢できそうにないです。」

「…っ…」

そう言って抱きつけば、空さんは息を呑んだ。

「春架…」

「…んっ…」

優しいキスをされ、ベッドに押し倒された。

「ふっ…ん…ッ…」

制服のボタンが、一つずつゆっくりと外されていく。

「ぁ…空さっ…」

空さんの手が胸の突起をかすめ、身体がはねる。

弱弱しく空さんの服を掴めば、空さんは「クスリ」と笑って首筋を舐めてきた。

「んぁっ…」

「どうした? 今日はやけに感じてるな?」

輪を描くように、突起の周りを撫でられる。

「やぁっ…ちがっ…」

「ちがわないだろ?」

耳を甘噛みされ、片方の突起をきつくつままれた。

「あっ!!」

突然の快感に、思わず声を上げてしまった。

そんな俺を見て空さんは怪しく笑うと、突起を舐めてきた。

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