テキストサイズ

恋ばか

第4章 ~好きな人~

「大好きだよ…留架…」

「…俺…も…」

亮はそう言って、優しくキスしてくれた。

「ん…」

「留架…」

最初は甘いキス。
何回かキスを重ねるうちに、だんだん激しくなっていく。

「ふっ…ぅ…っん…」

亮の首に腕を回すと、キスが更に激しくなる。

「っん…あっ…亮…」

「…留架…」

もう一度キスしようとした時…

「もう下校時間だぞ~!! さっさと帰れよ!!」

先生が保健室の扉を開けて叫んできた。

「「は、は~い!!」」

先生の足音が遠のいていくと、安心したように亮が口を開いた。

「びっ、びっくりした…」

「うん…あとちょっと早かったら危なかった。」

「「…ハハッ!!」」

俺達はまた吹き出した。

「そろそろ帰ろっか。」

「うん、そうだね。」

(なんか、亮と離れるの寂しいな…)

俺が一人で落ち込んでいると、そんな俺の考えを見抜いたのか、亮が問い掛けてきた。

「ねぇ…留架…」

「ん?」

(なんだろう…?)

「今日、うちに泊まりに来ない?」

「え?」

急な誘いに、びっくりして聞き返す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ