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恋ばか

第31章 ~おまけ~

「…どうしよ…」

謝らないと…

空さんの部屋に行き、ベッドに腰掛ける。

「空さん…」

あんなことして、空さんは許してくれるかな?

「……ごめんなさい。」

こんなに好きになるなんて…

「ごめんなさいっ…」

膝に顔を埋める。

「ごめんなさい…ごめんなさいっ…」

ただひたすら、先ほどのことを謝る。

「ごめ…なさっ…」

涙を流しながら、俺は謝り続けた。

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「………か…」

ん…なんだろう。

「は…か……」

「ん…」

呼ばれてる…?

「春架、起きろ。」

「ぅ…ん…そ…らさん…?」

なんで空さんがいるんだろう?

「空さっ…」

「春架?」

空さんの顔を見たら、涙が溢れてきた。

「俺…ッ…ごめんなさっ…」

頭がぼーっとする。

「俺っ…空さんが木原先輩に同じ事を言ったかと思ったら…ッ…」

これは…夢かな?

「俺以外の人にも言ったんだって…」

「春架…」

うん。 夢に決まってる。

「そう考えたら、嫌になっちゃって…ッ…」

夢じゃなかったら…

「俺には、空さんにこんなこと言う資格ないのにっ…」

こんなに…こんなに優しく…

「ごめんなさいっ…」

「…春架。」

空さんが笑うわけない。

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