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恋ばか

第31章 ~おまけ~

「あ、俺…」

「春架。」

隣で本を読んでいた空さんは本を置き、俺を押し倒してきた。

「空…ん!?」

驚いて名前を呼ぼうとすると、唇を重ねられた。

「んんっ…は…ッ…」

飲み込みきれなかった唾液が、口の端から漏れる。

「ふっ…ぅ…」

キスの間に、上着を脱がせられる。

「空さっ…なんで急に…」

唇が離れ、そう尋ねる。

「俺はちゃんとお前に言ったぞ?」

「え?」

いつそんなこと言われたっけ?

「まぁ、お前は寝てたけどな。」

「それ、言った内に入りませんって!!」

俺の言葉に、空さんはゆっくりと顔を上げた。

「あのなぁ…あんなかわいい事言われたのに、寝込み襲わなかっただけ感謝しろよ?」

「え? え?」

かわいい事? 俺、空さんになんか言ったっけ?

「木原にやきもち妬いてたって言われて、我慢すんのがどんだけ大変だったと…」

「ええ!?」

あれ、夢じゃなかったの!!?

「…というわけで、責任はちゃんと取れ。」

「ちょ、空さっ…」

そう言うが早いが、空さんの舌が体を這った。

「んぁ…やぁっ…」

舌と指で胸の突起をいじられれば、瞬時に身体が熱を持つ。

「あ…空さ…ッ…」

「下…触ってないのに、もう濡れてる。」

いつの間にかパンツまで脱がされていたらしく、空さんはそう言って笑った。

「そうだ。 ちょっと待ってろ。」

「…?」

空さんはなにか思いついたように部屋から出て行った。

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