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恋ばか

第4章 ~好きな人~

(亮なら…話しても平気かもしれない…)

「実は…」

意を決して話そうとした時、再び保健室の扉が開く音がした。

(この大事な時に誰だよ…先生か…?)

しかし、入って来たのは先生ではなく…

「留架…まだいる?」

境だった。

(境!? なんで戻って来たんだ!?)

境は迷わず、こちらに向かって歩いて来る。

「こっちに来るね…」

亮が小さい声で話し掛けてきた。

「どうしよう…?」

(今は…境に会いたくない…)

尋ねれば、亮はニヤッと笑った。

(嫌な予感がする…)

「いい事考えた。 俺の首に腕回して。」

「…なんで?」

「いいから、早く。」

渋々、言われた通り、腕を回す。

「俺が今から何しても、俺に合わせて。」

「は?」

(何する気だよ…)

「返事は?」

「…わかった。」

「よし。」

亮は満足そうに微笑むと、俺が着ているワイシャツのボタンを手際よく外し始めた。

「ちょっ!! 亮!?」

思わず叫びそうになる。

「静かに!! いいから大人しくしてて。」

さっき約束したので、言われた通り静かにする。

「よし。 全部とれた。」

「亮…何する気だよ?」

「ん?」

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