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恋ばか

第33章 ~貴方だけを愛してます~

「……クラスの奴。」

「…本当ですか?」

あぁ…疲れる。

「本当だって。」

俺…このまま入院してたら、逆に病気になるんじゃないか?

「失礼します。」

そんなことを思っていると、小山先生が部屋に入ってきた。

「五十嵐様、ご気分はいかがですか?」

「……………先生…」

まぁ、言葉にしなくてもわかるよな。

「お体の具合を診てもよろしいですか?」

「お願いします。」

さすがに検査を邪魔してはいけないと思ったのか、今まで引っ付いていた真中は素直にどいた。

「では、上を脱いでもらえますか?」

「あ、はい。」

ん? なんか熱い視線を感じる。

「…………」

視線を送っていたのは、もちろん真中だった。

「なにガン見してんだ!!」

「いいじゃないですか!! 減るもんじゃないし!!」

「よくない!!」

まーた臣と喧嘩を始めてしまった。

「はぁ…」

「ほら、うるさいですよ!!」

先生に怒られると、二人は急におとなしくなった。

「どこか痛いところはありますか?」

「いえ…特には。」

まだ、痣になってる部分は痛いけど。

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