恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「ごめん、お待たせ。」
「お、やっと来た。」
「おせぇよ。」
部屋に着くと、みんなが雑談を楽しんでいるところだった。
「ごめんごめん。」
ソファに座っている亮の隣に腰掛ける。
「これ、三神が持ってきた。」
境に差し出されたミルクを受け取る。
「三神は?」
「仕事があるから帰った。
『亮様の家でお会いしましょう。』
だって。」
悪い事したな…
「にゃ~…」
「あ、ごめんね。 今あげるから。」
ミルクをお皿に入れて床に置き、子猫を床に降ろした。
「にゃ~…」
「おいし?」
ミルクを飲んでいる子猫にそう問いかける。
「…っ!?」
突然のことで、なにが起こったかわからなかった。
「亮!!?」
気が付いたら、ソファに押し倒されていた。
「ちょ、どうし…んっ!!」
顎を掴まれ、唇を重ねられた。
「んんっ…ふ…ッ…」
亮の体を必死に押し返そうとするが、ビクともしない。
「はっ…ぁ…」
「3年も会ってなかったんだからさ…」
唇を離すと、亮は耳元で囁いてきた。
「今日拾った子猫ばっか構ってないで、俺のことも構ってよ。」
「…っ…」
なんだ…拗ねてたのか。
「…わかったから、どいてよ。」
「おっと。」
亮を押しのけ、ソファに座りなおす。