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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「ばーか。」

「いたっ!!」

ほんと、肝心なことはなにもわかってない。

「???」

「はぁ…あのね、亮…」

3年間…俺がアメリカに留学できたのは…

「アメリカに行ってる間、俺の支えは亮だったんだよ?」

「え?」

亮が待っていてくれる。

そう思ったから、俺はアメリカに行けた。

「知らなかったの?」

「え、いや…」

ふふふ。

亮の驚いている顔が面白い。

「じゃなかったら、3年もアメリカに行けないよ。」

「留架…」

まぁ、辛くなかったと言えば嘘になるけど。

「ふふふ。」

隣に座っている亮に寄りかかる。

「留架…」

「ん?」

名前を呼ばれ、顔を上げると、亮の顔がほんのり赤くなっていた。

「キスしたいんだけど…」

「ん…いいよ。」

亮の言葉に頷くと、次の瞬間には唇が重なった。

「ん…っ…」

薄く唇を開くと、その隙間から亮の舌が入ってきた。

「ふぅ…はっ…」

亮に負けじと、自ら舌を絡める。

「ぁ…」

離れていく体温が名残惜しい。

「留架…」

「ちょ、亮!?」

唇を離した亮は、そのまま俺を押し倒してきた。

「待っ…」

「失礼します。」

亮が服の中に手を入れようとしてきた時、絶妙なタイミングで三神が戻ってきた。

っていうか、いついなくなったんだろう。

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