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恋ばか

第1章 ~出逢い~

~2週間後~
期末試験の結果に学年全員が驚いた。

理由は、今まで学年首席だった桜木が2位に落ちていたから。
1位は…

「本当にやりやがった…」

まさか、本当に学年トップになるなんて…
これって本当にアイツと付き合っ「留架~!!」

「っ!! あぁ、境か…」

「今回どうしたんだよ? 体調でも悪かったのか?」

「いや、別にそんな事は…」

こいつは五十嵐境(いがらしきょう)。 俺の幼なじみであり、親友だ。クラスは別だが…

境と話していると、

「さ~くらぎっ!!」

「うわっ!?」

いきなり後ろから小原が抱きついてきた。

「びっくりさせるなよっ!!」

慌てて小原を振り払う。

「あはは。 ごめんごめん。それよりさ、2人で話せない?」

急に言われて、顔が真っ赤になった。

「わ、わかった…」

「じゃ、屋上行こ?」

俺が頷くと、小原は俺の手を掴んで引っ張っていった。

「わっ! おいっ、ちょっと待てよ!!」

俺は引っ張られながら境の方を振り向いた。

「ごめん、境。また、今度!」

「あっ、あぁ…」

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