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恋ばか

第7章 ~甘い二人~

「…だから、俺の全部もらって?」

「~っ!?」

(ん? 俺…今すごい恥ずかしい事言ったような…)

そう思うと、顔が真っ赤になった。
でも、亮に顔を見られたくないので、胸に顔をうずめる。

「……」

「……」

「…?」

亮が何も言わないので、おそるおそる顔を上げ、上目遣いで亮を見ると、亮は顔を真っ赤にして顔を伏せていた。

「…亮?」

声を掛けると、亮はこちらを真剣な顔で見てきた。

「頼むからさ、あんまり煽るなよ…」

「へ?」

意味がわからず首を傾げる。

「…だからさ、我慢出来なくなるって言ってんの。」

「…っ///」

言葉の意味を理解して、顔が赤くなる。
すると、疑問が1つ浮かんだ。

「なんで? 我慢しなくていいのに?」

「それは…っ」

「…?」

亮は少し黙り込むと、俺の頬に優しく触れてこちらを愛おしそうに見つめながら言ってきた。

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