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恋ばか

第7章 ~甘い二人~

「俺は我が儘だから…我慢とかできないんだよ…我慢できずに留架をメチャクチャにして、傷つけちゃうかもしれない。」

亮はつらそうに顔を歪めると言葉を続けた。

「留架…好きだよ…留架のすべてが欲しいけど、大切にしたいんだ…留架を失いたくないから…」

そう言い、俺を優しく抱きしめてきた。

「亮…」

…嬉しい。

素直にそう思った。
自分をこんなに大切にしてくれて…

「…バカだな。」

「なっ!?」

亮は勢いよく顔を上げて俺を見てきた。

…まあ、こうなるのはわかっていたので、亮の動きを読んでいた俺は唇に軽くキスすると、言葉を続けた。

「我慢なんかしなくていいのに…俺だって、亮のすべてが欲しいんだぞ?」

「留架…」

亮の顔がみるみる赤くなっていくのがわかって、思わず笑ってしまった。

「クスクス…」

「なっ、なんだよ?」

「顔真っ赤。」

「なっ!! 留架もだし!!」

「そっ、それは、亮がこんな恥ずかしい事言わせるからだろ!!」

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