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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「腕…外して下さい…」

「なんで? 縛られるの嫌いか?」

ニ、ニック様はそういうプレイがお好きなのか?

「あ、の…ニック様に…抱きついていたい…です…」

私の言葉に、ニック様は驚いたのだろうか。

一瞬、表情がピタリと動かなかった。

「……そうか。」

しかし、次の瞬間には嬉しそうに微笑んでいて…

腕を縛っていたYシャツをほどいて下さった。

「これでいいだろ?」

「…ありがとうございます。」

やっと、ニック様に抱きつける。

「晃一…口開けろ。」

「は…んっ…」

指示された通り口を開けると、ニック様にキスをされた。

「んぅ…ッ…ふっ…」

背中に腕を回すと、更に体が密着し、ニック様の心臓の音が聞こえてきた。

「んんっ!! ん、ぁ…ッ…ぅんっ…」

キスをしながら、腰を動かしてきたニック様。

「ニックさ…ァッ…ん…はっ…」

体が密着しているせいで、ニック様と自分のお腹の間で私のモノが擦れて、気持ちいい。

「はぁ…ッ…ンッ…っ…ぁ、あ…」

どうしよう…

気持ち良すぎて、意識が飛びそうだ。

「ニッ…ク…ッ…ふぁっ…様っ…ッ…んん…」

「お前の中っ…すごい締め付けてくる…ッ…ヤバい…持っていかれそうだっ…」

中に入っているニック様のモノが大きくなったのがわかる。

ニック様も…興奮なさっているんだ…

「っ…晃一…」

「ぁ…っ…なっ…ですか…ッ?」

急に腰の動きを止めたニック様。

少し体を離されたと思ったら、チュッと左手の薬指にキスをされた。

「愛してる…」

「っ…!!」

ずるい…こんな時に…

「ニックさ…っ!!?」

返事を返そうと思った瞬間…

「ぃ…った…!!」

薬指に思いっきり噛みつかれた。

「なにをっ…」

血が滲んでいる。

傷口がものすごく痛い。

「俺の物になったって印。 本物は…俺がもっとカッコいい大人になってからな。」

「…えっ?」

これって…つまり…

「一生離さないからな。 覚悟しとけよ?」

「…ッ…」

そういうことだよな?

「ふふふ。 何があっても離れませんよ。」

ニック様…

「大好きです。」

「当たり前だろ?」


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