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恋ばか

第39章 番外編~温泉旅行~

「境!! 露天風呂がついてるよ!!」

「まじか!!?」

露天風呂に釣られて、留架様の元へ走っていく境様。

ふふふ。 境様も十分子供みたいですけどね。

「結局、自分もはしゃいでるじゃん。」

「な。」

「そういうところが可愛いんだよ。」

黒澤様も、やっぱりバカップルと呼ばれても仕方がない気がする。

「さて…今のうちに荷物を運びますか。」

「あ、そうですね。」

留架様達がはしゃいでいる間に、部屋に荷物を運び込む。

「それにしても…立派な旅館ですね。」

「ええ…有名な旅館ですからね。」

まぁ…棟ごと借りているわけだから、お値段も相当…

「三神ー!!」

「湊さん!!」

「「うわっ!!?」」

小内君とそんな話をしながら荷物を運んでいたら、留架様と春架様が飛びついてこられた。

「っ…留架様、どうされました?」

「いてて…」

「「あ、ごめん。」」

急に抱きつかれたものだから、受け止めきれずに壁に体をぶつけてしまった。

「「温泉に入ろ!!」」

「「え……!?」」

まだ着いたばかりですが…

「時間的にはちょうどいいし。」

「長時間車に乗ってたから、体がちがちだよ~。」

「「では、先に入られ…」」

「「一緒に入ろ!!」」

「「ちょっ…!?」」

そう言うが早いが、留架様と春架様は、私と小内君の腕を引いて旅館の温泉へと引っ張って行く。

「あ、待てよー。」

後ろから、境様の声が聞こえる。

皆様で温泉旅行に来たいと言っていたのに…

付き添いのような私達と一緒に温泉に入りたいというのは…

どういうことなんでしょう?

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