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恋ばか

第39章 番外編~温泉旅行~

「早く入ろ!!」

「わかりましたから…そんなに急がないで下さい。 温泉は逃げませんよ。」

こんなところも、留架様らしいが…

「へへ。」

なんとも可愛らしい。

「留架様…亮様はよろしいのですか? せっかく一緒に来られたのに…」

「いいのいいの。 会うのは三日ぶりだけど、どうせ夜は一緒にいられるし。

三神とは部屋が別々だから、今のうちに一緒にいたいなって思って。」

そうそう。

棟ごと借りましたが、部屋は別々にしました。

夜はそれぞれ、好きな人と過ごしたいでしょうし、ずっと皆様と一緒だと、小内君も疲れるでしょうし。

「夜は三神の喘ぎ声聞こえるかなー?」

「留架様っ!!!」

「湊さんのも聞こえるかな?」

「春架様…勘弁して下さい…」

留架様のご命令で、私の部屋は留架様と亮様の隣。

小内君の部屋は、春架様と空様の隣になっている。

「留架様こそ…私の声なんて聴いてる余裕あるんですか?」

「………はは。 三神も言うようになったね。」

やられっぱなしは嫌ですからね。

「ま、たぶん春架もそんな余裕ないだろうけどな。」

「!! 空さん!!」

そんな会話をしていたら、追いついてきたのだろう。

空様が春架様を後ろから抱きしめられた。

「今夜はたっぷり可愛がってやるからな。」

「ちょ、なに言って…」

春架様の顔があっという間に赤くなる。

まぁ…皆様の前でそんなことを言われればそうなりますよね。

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