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「あ、そっか。　温泉に入ったら、三神も浴衣着るよね？」

「？　はい。　それは、もちろんそうですが…」

温泉に入って、スーツのままというのもおかしいだろう。

「ん～…じゃあ、三神の浴衣姿が見れるのか。　楽しみ。」

「それは俺も楽しみだな。」

「ニック様…」

そうか…ニック様の浴衣姿も見れるのか…

「どうした？」

「あ、いえ…」

少し楽しみかもしれない。

ニック様が日本服を着ているのを見たことなんてないからな。

「おー。　やっと着いた。」

「露天風呂はついてても、温泉はやっぱり本館の方にあるんだな。　思いの外遠かった。」

脱衣所に入ると、人がちらほら。

少し早い時間だから、まだ空いているな。

「へぇ～、三神って結構いい体してるんだな。」

「ちょ、境様!!」

服を脱ぐと、境様が体を触ってきた。

「臣とか亮が、抱きたいって思うのもわかるかもな。」

「…なにを仰ってるんですか…」

いつ誰がそんなことを思ったんだ…

冗談はよして下さい。

「その話は後にして、早く入ろうよー。」

「はいはい。　わかったって。」

留架様が話を中断させてくれたことに感謝しながら、温泉の扉を開いた。

「おおー。」

「すごいね!!」

よかった。

お気に召されたようだ。

「ふぅ……」

留架様と春架様の背中を流し、自分も体を洗ってから温泉に浸かった。

「気持ちいいー…」

「仕事の疲れが取れるね…」

「三神、いろいろありがとうね。」

「いえ…これも仕事ですから。」

久々の休暇だな…生き返る…

「ご飯も楽しみだね。」

「うん!!」