
恋ばか
第39章 番外編~温泉旅行~
「………ん…?」
朝……なのか?
軽く頭痛がする頭を押さえながら、ゆっくりと起き上がる。
「んー…」
「!!」
起き上がって初めて、留架様に抱きつかれていることに気が付いた。
「…………」
昨夜の…やっぱり夢じゃなかったんだな。
夢だったらよかったのに…
「……はぁ…」
いくら場の雰囲気に流されたからと言って…
私は、一体なんてことを…
「よ…っと…」
とりあえず、服を着よう。
そう思って、留架様を起こさないようにそっと動かそうとした時だった。
「失礼します!! 三神さんっ!!」
「!!」
小内君が、部屋に飛び込んで来たのは。
「…………え?」
「お、小内君…これは…」
ひどく慌てた様子の小内君は、部屋の光景を見て固まってしまった。
当然か。
男四人が、下着以外なにも身につけていない状態で寝ているのだから。
「ん……なに…?」
「!! 留架様…」
小内君の声で、留架様が起きてしまった。
「ふぁ~…三神、おはよう。」
「お、おはようございます…」
こ、この状況…小内君にどうやって説明しようか…?
「あ、湊さんもおはよう。」
「…おはよう…ございます。」
驚きを隠せない様子の小内君。
だよな…どう見ても、昨夜…
