恋ばか
第39章 番外編~温泉旅行~
「昨夜寝るの遅かったのに、二人は随分と早起きなんだね~。」
「「……………」」
ど、どうしよう…
「あーー!!」
「「!!」」
気まずい雰囲気が漂う中、突然大きな声が部屋に響いた。
「兄ちゃん、三神とエッチしたの!!?」
「うん。」
「は、春架様っ!!」
大声で、なんということを…
「春架は? 湊さんとエッチできた?」
「うん!!」
「…………え?」
今…留架様はなんと仰った?
春架様が…小内君と……なんだって?
「よかったね。 気持ちよかった?」
「うんっ!! 湊さんがね、俺の…」
「わーーーーーーっ!!」
なにかとんでもないことを言おうとした春架様の口を、顔を真っ赤にした小内君が塞いだ。
「んむぅーーー!!」
口を塞がれ、思うように話せない様子の春架様。
これは…もしかしなくても…
「……小内君…」
無言で手招きすると、小内君は春架様から離れて私に近づいてきた。
「まさか、小内君も…」
「……はい…実は…」
恥ずかしそうに視線を落とした小内君は、ぼそぼそと昨夜のことを話し出した。