恋ばか
第42章 番外編~永遠の愛を~
「留架、久しぶりだな。」
「あ、境!!」
で、まぁ…誕生日パーティー当日。
会場で、境とカズに合流。
二人に会うのは、ほぼ一ヶ月振りだった。
「久しぶり。 元気にしてた?」
「まあな。」
社会人になってから、一緒に遊ぶなんてことはほとんどできていない。 お互い仕事が忙しいしね。
「兄ちゃん!! 境兄ちゃん!!」
「春架!!」
会場の隅で境と話していたら、そこに春架と空も合流してきた。
春架は一緒に働いているから、ほぼ毎日会ってるけど、空は境と同じく一ヶ月振り。
やっぱり、昔みたいに全員で集まることなんて滅多にないから。
「久しぶりだな、留架。 春架から話はよく聞いてるけど。」
「うん、久しぶり!! 俺も、空のことは春架からよく聞いてるよ。」
こうして、昔の面子で集まったのは…もしかしたら、数ヶ月振りかもしれない。
仕事の関係で、たまーに会ったりするし、全員の予定が合わないだけで、個々で会ってるし。
「にしても…相変わらず、豪勢なパーティーだよな。」
「ほんとな。 それに、毎年恒例だけど、亮とお近づきになりたいご令嬢の集団も変わってない。 っていうか、年々増えてないか?」
「あはは…確かに。」
今年は、みんな気合い入ってるな。 まあ、そろそろ結婚するにはいい年齢だし、亮には婚約者もいないからね。
それに…たぶん、亮目当てでパーティーに来ているご令嬢は、俺と亮が付き合っていることを知らないんだろうな。
桜蘭学院に通っていた人もいるだろうから、俺と亮が付き合ってたことを知っている人もこの場にたくさんいるだろうけど、まさかまだ続いてるとは、思ってないだろうし。
「今年も、挨拶だけしかできないかもな。」
「うん。 プレゼント、渡せそうにないな…」
受付に預ければいいんだけど…やっぱり、直接渡したい。