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恋ばか

第7章 ~甘い二人~

「うあっ…はっ…も…ムリッ…」

「イっていいよ。」

手を上下に動かすのをやめ、ギュッと握ってくる。

「あっ…やっ!!」

視界が白くはじける。

俺は亮の手の中であっさり達してしまった。

「はぁ…はぁっ…」

脱力してベッドに倒れる。

「留架って感じやすいんだね。」

「…だって…全部初めてだし…」

俺の言葉を聞いて、亮が驚きに目を見張る。

「…もしかして、キスとかも初めて…?」

「…うん。亮が初めて…」

「じゃあ、イったのも…」

「…保健室が初めて…」

恥ずかしくて、語尾の方は小さくなってしまった。

「留架って面白いね…」

「…は?」

意味がわからず亮の方を見ると、笑いながらこちらを真っ直ぐ見ていた。

「いや、だってさ…留架のルックスだったら周りの女の子がほっとかないだろうし…家も金持ちなら、それなりの経験をしているだろうと…」

「悪かったな!! 経験なくて!!」

やけになって亮を怒鳴り、そっぽを向く。

「ごめん、ごめん。 怒らせるつもりじゃなかったんだけど…ただ、嬉しいだけだよ。」

「嬉しい…?」

俺は首を傾げる。

「うん。好きな人の初めて貰えるってすごい嬉しいよ?」

「…ふ~ん…」

よくわからないけど、亮が嬉しいならそれでいいのだろう…

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