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恋ばか

第42章 番外編~永遠の愛を~


「皆様、お久しぶりです。」

「あ、畔田さん!!」

亮の後に挨拶に来たのは、亮の会社に勤めている畔田さん。
俺の秘書の一人、湊さんの恋人。

「お久しぶりですね。」

「えぇ。 皆様のお話は、湊からよく聞いてます。」

ん? そういえば、湊さんは…

今日のパーティーには、三神と湊さんも出席してるんだ。
だけど…湊さんの姿が見えない。
さっきまで、三神の隣にいたんだけどな…

「三神、湊さんは?」

「お手洗いに行くと言っていたのですが…戻ってきておりません。」

どこに行っちゃったんだろう?

そう思って、キョロキョロしていたら…

「あ、いた。」

湊さんの姿を発見。 だけど…

「? あれ、誰だっけ?」

見たことあるような、ないような…それくらい微妙な記憶しかないおじさんに、絡まれていた。

「あ? あれ、男好きで有名な変態社長じゃん。」

「え? そうなの?」

境の言葉を聞くか聞かないうちに、三神が湊さんの救出に行く。
何かと因縁をつけられると面倒なので、俺も三神の後に続いて湊さんのところに向かった。

「いいじゃないか……一晩くらい、付き合ってくれよ。」

「っ…やめて下さい。」

あ、湊さん、お尻触られてるし。
この社長さん?湊さんが誰の秘書かわかってやってるのかな?

「失礼ですが、私の部下に何か御用ですか?」

「三神さん!!」

「なんだね、君は?」

湊さんを庇うように後ろに隠しながら、社長さんの前に出た三神。
三神のことも知らないのか…この人、そんなにすごい人じゃないのかな?

「その子とは大事な取り引きの話をしていたんだ。 邪魔しないでもらえるかな?」

「ホテルの部屋へ誘っていただけでしょう? こんな公の…人様のパーティーでするような話ではないと思いますが?」

「なっ…!!」

三神、結構はっきり言うんだな。
相手の社長さん、顔真っ赤。


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