恋ばか
第42章 番外編~永遠の愛を~
「俺…もう一つ、欲しいプレゼントがあるんだ。」
「え?」
亮に欲しい物があるの?
驚いて体を離すと、真剣な表情を浮かべる亮と目が合った。
「りょ…」
亮は急に立ち上がると、ベッドに腰かけている俺の前に膝まづき…
「桜木留架さん。 俺と結婚して下さい。」
「りょ、う…」
俺の手を取り、内ポケットから小さな箱を…指輪を取り出し、差し出してきた。
「留架…愛してるよ。 だから、心も体も全部俺のものにしたいんだ。」
「っ…」
びっくりした…のは当然なんだけど、ほんとに、心から嬉しくて…
俺の目からは涙が溢れだした。
「返事…聞かせて?」
「……いいに…決まってるだろっ…!!」
断るわけないじゃないか。 前に…結婚しようって約束したんだし。
俺の返事を聞いた亮は、安心したように…本当に嬉しそうに微笑むと、俺の左手の薬指に指輪をはめ、優しい優しいキスをしてくれた。
「んっ…りょ…んむ…ッ…ふっ…」
………甘い。 亮がしてくれること全部、クラクラ目眩がするくらい甘い。
俺を撫でてくれる手も、優しいキスも、笑顔も、全部…
「このスーツ…」
「……?」
俺を押し倒し、ネクタイに手をかけた亮の動きが止まった。
「着てきてくれたんだね。 嬉しいよ。」
あ…気付いてくれてたんだ。
「ねぇ…留架。 服を贈るのは、脱がせるためだって、知ってる?」
「ッ…変態…」
知ってるよ。 だから…今日、このスーツを着てきたんじゃないか…
「んっ…」
スーツを脱がせる亮の手が、胸をかすっただけで声が漏れてしまった。
「ちょっとかすっただけなのに、感じたの?」
「…っるさ…違う…」
否定すると、悪戯っぽく笑った亮。
しまった…と思った時には、もう遅くて…
「へぇ~。 そう?」
「ッ…んっ…ン…」
わざと手を胸にかすらせながら、ゆっくりとスーツを脱がせてきた。
亮の手が触れる度、体がビクッと反応してしまって…