恋ばか
第42章 番外編~永遠の愛を~
「………架………」
「……ん…」
亮…? ん~…今、何時…?
「……留架様…」
「………?」
留架様?
亮は俺をそんな風には呼ばない。 絶対に。
不思議に思い、眠いのを我慢してうっすら目を開く。
「留架様、起きて下さい。」
「……三、神…?」
それに、湊さんまで…
「ぇ!?」
なんで二人がここにいるの!?
驚いて飛び起きる。 寝ぼけているとかそういうことではなくて、本当に、部屋に三神と湊さんがいる。
「二人とも、ここでなにし…」
今日は休暇をあげたはず…だよね?
「さあ、行きましょう。」
「は…!?」
訳がわからず、混乱している俺にちゃちゃっと服を着せ、部屋から連れ出す二人。
「留架様、こちらです。」
「ちょ、どこに…」
っていうか、亮は!? さっき、部屋にいなかったみたいだけど…
「失礼します。」
「!!!?」
ある部屋に入ったら、目隠しを着けさせられた。 真っ暗で何も見えない。
「そのまま外さないで下さいね。 着替えていただきますが、私達が全てやりますので。 じっとしていて下さい。」
「え!? ちょ、待っ…」
もうね…二人とも、俺の言葉なんて聞く気なし。
成す術もなく、何も見えないまま、着替えさせられてしまった。
当然のことながら、何を着ているのかわからない。
その後、目隠しをされたまま、別の場所に連行されて…
「留架様、目隠しを外しますね。」
やっと目隠しを外してもらえた。
で、目を開けたらびっくり。
「と…うさん…」
目の前に、嬉しそうに笑う父さんがいたから。
え? なんで、父さんがここにいるの? だって、アメリカにいるはずじゃ…
「なんで…」
っていうか………はぁ!? なにこの格好!? 白いタキシード着てるんですけどっ!!
「おめでとう、留架。」
「え…」
父さん…スーツに白ネクタイ…まるで、結婚式に出席する時みたいな格好…