
恋ばか
第42章 番外編~永遠の愛を~
「プレゼントのお返しのサプライズはどうだった?」
「いや……俺の人生で、一番のサプライズでした。」
「そっか。」
俺の答えを聞いた亮は、満足そうな表情を浮かべ…
「うわっ!!?」
俺をお姫様抱っこしてきた。
これには、俺はもちろん、出席してる人もびっくり。
「ちょ、亮っ!!?」
「いいじゃんいいじゃん。 サービスだよ。」
これのどこがサービスなんだよ!! 俺が恥ずかしいだけじゃん!!
「それに…ほら、見せつけておかないと。」
「は?」
意味がわからず首を傾げると、亮に「チュッ」と短いキスをされた。
「今日、関係ないどこぞのご令嬢まで招待したのはなんのためだと思う?
留架は俺だけのものだし、俺も留架のものだって見せつけるためだよ。」
なるほど。 確かに、これは効果的だよな。
ご令嬢も、桜木や小原を敵に回したくはないだろうし。
だから、必要以上にイチャついてるのか。
「それじゃ、部屋に戻ろうか。」
「戻るのかよ。」
たったこれだけのことをやるためだけに、こんなに大勢の人を巻き込んだのか。
「当たり前でしょ。 新婚夫婦がやることは一つだよ。」
「……変態。」
昨日散々やっただろうが!! 明日から出張なのに、二日連続なんかでやったら、俺の体が壊れるわっ!!!
「二人とも、後はよろしく。」
「「承知しました。」」
一番前の列に座っていた三神と湊さんに後のことを託した亮は、少し足早に会場を出て行く。
もちろん、その間も俺はお姫様抱っこされたまま。
もうね……死ぬほど恥ずかしかった。 これから、どんな顔してここにいる社長さんたちと取引すればいいんだろう。
「あ…同じホテルだったんだ。」
「ん? そうだよ。 ここのホテル、昨日パーティーで使った会場の他に、チャペルもあるから、ここで誕生日パーティーを開いたんだよ。」
全部計算してあったわけね……さすが亮。
