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恋ばか

第8章 ~親友、そして再会~

「境!?」

「…留架!? なんで…ここに…?」

境もこちらに気づいて、目を大きく見開いた。

「境こそ…なんで…」

「っ…それは…」

境は少し迷った後、話し出した。

「小原に謝ろうと思って…」

予想していなかった言葉に少々驚いた。

「そのために来たの?」

「うん…でも、ちょうどよかった。」

そう言うと、俺に頭を下げてきた。

「境?」

「ごめん!! 自分の気持ち抑えられずにあんな事して…本当にごめん!! 謝って済む事じゃないのはわかって…」

「…もういいよ。」

「え?」

境が驚いて顔を上げた。

俺は驚いている境に笑顔を向けた。

「俺も境の気持ち…今なら分かるから…」

「留架…」

境は満面の笑みをこちらに向けた。

「ありがとう…留架…」

そして、そうお礼を言った。

俺は境に手を差し伸べ、声を掛けた。

「行こう、境。」

「…あぁ…」

境は俺の手を取ると、二人で亮の部屋に向かった。

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