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さくらさく

第7章  6*祐樹の過去1st*


「はぁっはぁっ…あれ」

俺がいつも通ってるとこ、工事中?

「ごめんねー、通れないんだよ。」

「あ、いえ。大丈夫です。」

どうしよう…

遠回りしたら遅くなるもんな…

「…あ。」

通学路の端には、薄暗いけど近道できるとこがある。

母さん危ないから通っちゃだめって言ったよなぁ…

「まだ明るいし、大丈夫だよね。」

俺は恐る恐るその道を通った。

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