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さくらさく

第8章  7*祐樹の過去2nd*


ご飯を食べたあとには、

「必要なものはまとめておいてね?」

と言われた。

出ていくのかな…

だけど、父さん帰ってくるんだよな…

このこと話すのかな…

俺は自分の部屋に入って、荷物をまとめはじめた。

あ、勉強してないや…

「…いいか。どうせ出ていくみたいだし…。」

父さんは勉強に厳しい。

95点以上とれないと、

「祐樹ならまだいけたんじゃないか。」

と言われる。

それが嫌で嫌でたまらなかった。

努力しているのに、褒められないのはすごく嫌だった。

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