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どらくえ3

第8章 ロマリア

男が案内したのは宿には「シャトーロマリア」と看板があがっていた。

「なんだか、いかがわしい響きじゃな…」

「そうなの?」

「まあ、男女の密会が合体でじゃな…」

「何言ってんの?ムタイ?」

男はそんなアベル達をよそに

「さあ、どうぞ御一行!」
と宿の扉を開けて迎えいれる。

宿の内装は、名前の響きとは別に落ち着いてシックだった。

2階の客室に通される。

通りに面したなかなか良い部屋だ。

「どうだい?いい部屋だろ?じゃ、晩御飯は1階に用意するから時間になったら来てくれよな!」

そう言うと、にこやかに笑うと男は階段を降りていった。

「なかなかいいじゃない?」
リサがベッドに腰をおろす。
「ふかふかだし!」

「ちょっとゆっくりするか~」

アベルもそう言って荷物を降ろしてベッドに横になる。

「ほんとにふかふかだな…」

「どれ、わしも」

ムタイもベッドに横になる。

「おっ?こりゃふかふかだのぉ」

そうしてアベル達は疲れていたのか、眠りに入ってしまったのだった。

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