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どらくえ3

第8章 ロマリア

―ん?なんか聞こえる…。

…「あの若い子なんて絶対おいしいわよ」

「あらお下品ね、でも間違いないわね」

「でしょ?適度に筋肉もついてるし、若いし柔らかいわよ~」


…なんだ?なんかヤバい話をしてる…?

アベルは目を覚ました。

両隣のベッドにムタイ、リサが眠っている。

「おい、リサ…!起きろ」
リサの肩を揺する。

「なぁによ~へんなとこ触んないでよぉ~…むにゃ」

「おい、起きろって。変な会話が下から聞こえるんだ」

「なんだっていうのよぉ…気持ちよく寝てるのに」

リサも目を覚ます。

「下から、俺達のことがうまそうだ~なんて話し声が聞こえるんだ」

「ええ~?寝ぼけたんじゃないのぉ?」

リサはまだ眠そうだ。

1階の話し声は止まっている。

「なんも聞こえないじゃない…あ、でも、いい匂い…」

リサが鼻をくんくんさせる。

「え?…あ、ほんとだ。なんかのスープかな?」

二人はお腹が減っていることに気付いた。

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