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恋心

第20章 不器用なキス

蘭子は、目を開けた
なおやの温もりは、まだ感じていた。

『なおや…』周りを見渡した

蘭子の目に飛び込んだ光景は
なおやが、台所で
味噌汁を作っていた

『蘭子さん。お腹すいたでしょ』と
昨日の荒んだ瞳が嘘のように
晴れていた。

蘭子は、薄いカーディガンを羽織り
なおやの横に笑顔で近付き

『ありがとう。』と言いながら
なおやの腰に腕をまわした。

『蘭子さん…また、したくなるから
向こうで座ってて…』

なおやは、蘭子の顔に額を寄せて
笑った

『はぁい ちゃんと向こうでまってるから美味しい朝御飯よろしくね』

足早に玄関に向かい
新聞を取った

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