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恋心

第25章 君恋しい

一人の女性が話しかけてくる


『こんにちわ。油絵ですかね?
素敵ですね。』


にこりと微笑み
腰を曲げて絵を覗く



『あ、ありがとうございます。』


女性と話すのが
看護師さんと母親だけだから
緊張した。


『私も油絵好きなんだけど
絵の才能なくて…クスッ』

恥ずかしそうに
僕をみた


『はぁ。そうですか…』


また筆を持ち
かきはじめた。



『隣り座っていいですか?』


女性は
さらっと話ながら座る



『あ、はい。』


僕は、会釈してかきつづける

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