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恋心

第27章 溶けるようなKissがしたい

俺の目的は、あの女。

走る

とにかく走る俺


長い陸橋を超えて
人の波を抜けて走る



はぁ
はぁ
はぁ


エントランス前にある階段に
座る
汗がひたいから流れる
真冬なのにさ。。


6時50分


携帯を見ながら
立ち上がり
汗を拭い
ベルボタンを押す。


声が聞こえない。。


チッ。


また、エントランスの階段に座る
タバコを取り出し
火をつけて
空を見上げた。

吐いた煙は
空高く
いろんなもんにまぢわりながら
消えていく
薄く白く
跡形もなく。。。

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