テキストサイズ

恋心

第27章 溶けるようなKissがしたい

この1週間で
なにもかもが、変わって しまった。
俺のバイトやアパートも
明日からは、この部屋に住み
そして、、、どうなるんだろぅ。。。
中央に大きな時計を見上げ、、、
なんなんだ。。この時計
秒針や数字が、全部反対に向いてる
俺は近づいて見上げる
加奈子が俺の背中を見ながら
笑う。

「これね。。世の中と反対向いてるの
まるで、、、あたしみたい、、、」

伏目がちに床を見ながら
話す加奈子を俺は抱きしめた。

「ねぇ。俺。。なんかわかんないけどさ
あんたの置かれてる立場とかさ。。なんて
話していーかわかんねぇ。。けど。少しづつ
あんたを知りたいから、あんたも俺を知ってよ」


くっさい。。台詞吐く


「翔?あなたの事あたしは、知ってるよ。
また、話すけど。取り敢えず、今から仕事だから
帰宅する迄に、荷物アパートから持ってきて。
それから、誰が来ても出ないで。」


腕をすり抜けて
着替えをしてキャップを深々と被り
真っ黒のマスクをする


鍵を投げてきた


「これ、合鍵。無くさないで
あと携帯、常に持ってて。」


背中を見送り
扉が閉まりかけた時の
あの女の後ろ姿は。。忘れないだろうな

ストーリーメニュー

TOPTOPへ