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恋心

第6章 X'mas

仔犬に駆け寄った
なんて痩せっぽっちなんだ。

僕を見上げているけど
悲しげだ…
頭を撫でてみた…
仔犬は、震えながら股の間に入って
お座りをした。


チラチラ雪が舞い降りる
X'masに…
見上げた空はグレーをおびた黒
僕の心には、ずっと闇や淋しさが
駆け抜けていった。


仔犬を撫でながら…僕は

「今夜は、X'masだから…みんなが
幸せで居なきゃいけないんだよ…きっと…だから…家にくる?」

仔犬は、僕を見上げながら
ほんとにいいの?て顔をしていた。

仔犬を抱き上げ
ペットショップへ向かった…


なんでかな…胸が
もう一度…暖かくなった…

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