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恋心

第9章 満たされた月

仕事を終えたあとは、また、同じように相手を探してホテルへ向かう…
X'masなんか何年も祝ってない。
そんな相手も居ない。


駅の改札口をでたところ
雪が降ってきた空を見上げ
「X'mas寒波かぁ…」とつぶやいた。

そのまま、いつものbarに足を踏み出した時

「あのっ…あのっ…」

そこには、ボサボサ頭のダサダサ男が立っていた。

「ぁ…なにか?」

後ずさりをして応えた


「あのっ…今朝の御礼をしたいので
良かったら食事に…いき…いきませんかっ!」と身体を震わせながら
言った。


呆然…「あ…あの…用事あるし、御礼なんていーや」

と手を振って足早に去った。

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