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恋心

第9章 満たされた月

タクシーから降りるあたしにkissをする
連絡先は、ちゃんと交換した。
軽やかにタクシーは走り去り


溜め息と満足が交錯した。


階段をかけあがり
フロアに…彼がいた。


また、眠っていた…
無邪気に…


「ずっと待ってたの?」頬っぺたを
両手で持ち上げて
揺すりながら聞いた。

彼は、飛び起きて

「すっ!すいませんっ!あ。あの
ぼく…あの。」


「とりあえず寒いからさ、上がっていきなよ。」と言ってみた。

部屋のキーを出し
彼をみた。

彼は、少し開いたフロアの窓から入る風を防ぐようにあたしの横に立って
笑顔を向けていた。


あたしは…今までにない笑顔で
彼を迎え入れた。


Fin

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