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恋心

第10章 呼吸

ふと…見上げる青い空と
容赦なく照りつける光を背に
貴方は颯爽と交差点のスクランブルを
歩く…私は…置いていかれないように
早足で歩調を合わせる。

まわりからみたら
私達幸せそうなのかな…と
思いながら
貴方が話す言葉が、耳から遠退いて
あいずちと笑顔を向けていた。

信号を渡りきり
公園を抜けた所で、旦那と別れて
家路に急いだ。
旦那は、今日は飲み会で遅い
買い物を済ませて
家に戻ってから時計を見上げると
17時だった
汗でむせかえる身体をシャワーで洗い流し…
彼にメールを送信した。

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