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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第13章 その日

翔side

もう少しで着くと、メールを入れて、

部屋番を聞く。

付き合って初めて、二人きりで逢ったのも、地方のコンサート終りに、アイツの泊まってるホテルに行ったんだったな。


あれから…

二年半くらいか……

お互いの環境は目まぐるしく変わっ
たな。


ホテルに着いて、車を降りるとき、マネージャーに

「翔さん、帰り迎に来ますんで、電話下さい。」

と、言われ、少し動揺すると、すかさず、にのが

「どんだけ過保護だよ!!一流ホテルだぞ!タクシーなんて直ぐ呼べるわ!!」

と、ツッコんで、マネージャーも

「まぁ、そうですね(笑)」

と、言って難を逃れた。

にのに、エレベーターの中で

「にの、ありがとね。色々…」


「メンバーのためなら、何でもしますよ~!翔ちゃん、フラれたら、酒付き合いますよww」

「うん。お願いしますよ。オレ超荒れる予定だから!ww」

満更、冗談でもない気はしてたよ。

14階に着く。にのの部屋は15階だから、ここで別れる。

美保の部屋の前に着く。


何か…コンサートより緊張するな。


深呼吸して

部屋をノックした。

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