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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第13章 その日

キミは急に、あたしが離れたから、少し戸惑いながら


「あー水ちょうだい。」って言った。

「はいょ。」

水を渡すと、また腕を掴んで隣に座らせる。

「今日…どうだった?楽しかった?」

「……しかったよ…」

「ん?」

「眩しかった…」
声が……

震える。


「………」

キミは何も言わずさっきより強く抱き締めた。


優しく髪を撫でながら


「顔……見せて…」

と、顎を持ち上げる。


「なんで……泣くんだよ…」


そう言って

深い、深いキスをした。


拒めるはずがない。


だって

キミも悟ってる…


その日が来た事を

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