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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第5章 大人の事情

翔は慌ただしく部屋を出た。あしも事務所に電話をしてマネージャーの迎を待った。

マネージャーから電話来て車に向かう

「お疲れ様です。」

車に乗るとチーフマネージャーに封筒を渡された。

「確認して。」

撮られた写真だ。

「間違えないのね。」

「……はい」

力なく答えた

「社長が待ってるから。」


チーフはそれからは何も聞かず黙って事務所まで車を走らせた。


こういう事なんだよね。


ここから先はあたし達二人の事は


あたし達では決められない。



大人達が動く。

もっと自由に出来るタレント達もいるけど


時期が来て事務所からOKがでるまでとにかくクリーンなイメージでいなければいけないタレントもいる。


そしてあたし達はどちらも後者のタレントだった。

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