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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第5章 大人の事情

好きって気持ちだけで突き走る。
には、もう色んな物を見て来すぎた。

デビュー当時だったらもしかすると

「辞めてやるよ!」

とか言えてたかもな。

今の俺はそんな事言うには捨てる物が多すぎる。

迷惑をかける人が多すぎる。

俺がここに来るまでに動いて来た人達の人数は

もう、俺にだってわからない。


いつの間にか俺は一人で身動きが取れなくなっていた。


だから恋愛なんてどーでも良かった。

口の固いヤれる女は適当にいたし

ホントに面倒なだけだと思ってた。

美保に逢うまで。

初めて逢った日を

今だって鮮明に覚えてるよ。

忘れられる訳がない。

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