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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第6章 初めての日

それからは電話は毎日してたけど、なかなか二人きりで会う事は思った以上に難しかった。
彼らのライブが地方であった時あたしも映画のロケですぐ近くのホテルに泊まってた。

一日目のライブが終った後キミから電話が来た。

「オレ。今ロビー部屋の番号は?」

「え!大丈夫?!」

「早く!」
「1206!」
「んーおっけ」
すぐに部屋のチャイムがなった。
ドアを開けると、ライブ終わりでテンションがたかいのか

「イエー!」

とか言ってはしゃぐキミに

「しーっ!!しーっ!!」

って言って、階違いのマネージャーの部屋に電話して

「疲れたからもう寝ちゃう~なんかあったら電話かメールでお願いし
まーす」


誰にも…

誰にも邪魔されたくなかった。

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