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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第6章 初めての日

あたしは、ぐちゃぐちゃの感情の
中で
ぼんやりあの日の事を思い出してたの
キミがあたしに

「いっぱい食べるんだな」

って笑ってた日

ロケバスで手をにぎってくれた日

凄くびっくりして顔を見たら

知らん顔で親指の爪を噛みながら外を見てた。

でも、耳が真っ赤になってたもんね。

なんか、凄く愛しくなって

手をにぎり返したの。

その時キミは外を見ながら大きな目を一段と大きくしてた…


自分から、にぎってきたくせにw


この時あたし達はゆっくり、ゆっくり、時間を進めようとしていた。

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