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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第9章 時間

また、嘘を付く。

二人が別れない為の……嘘。

別の女子アナに

「あ~古市美保さんですよね~!この前局ですれ違ったんですけど、凄い可愛かった~」

そう言われて


「そうスッかぁ~?!(笑)」

俺はまるで自分の奥さんを褒められみたいに照れてしまった。

回りの、は?何でお前が?って空気に感じにハッとなった。
ほんと、良く2年も隠しとうせたもんだよ。

「何回か仕事したけどサバサバしてるよな~」

デレクターに救われる。


そろそろ帰ろうと店を出た。

タクシーに乗るとき、川口アナが近づいて来た


「連絡して良いですか?」

「あ、また皆で行きましょ!」

「皆でじゃなきゃダメ?」

「ハハハ…また…」


勘弁してくれよ。

「翔くん、困ってるだろ!」

デレクターが彼女をタクシーから離してくれた。

あざます。

「お疲れ様でした~」

ふぅ~
電話を見る、美保からメールが来てる。

「愛してるよ!!」

こいつはやっぱすげーんだよな。

夕方電話で俺はあんな言い方したのに、ちゃんと手綱を握って俺の気持ちを離さないんだ。

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