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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第9章 時間

朝、マネージャーの電話で目が覚める。


「翔さん!ヤバイですよ!また写真撮られました!」

「は?何で?」

「昨日、女子アナと飲んでました?」

あぁ。それか。

「打ち上げだぞ?他のスタッフもいただろ。」

「まぁ、ツーショットって訳じゃないっすけど…迎え行きますんで、事務所で統括待ってますから。」


「あぁ。」

んだよっ!!めんどくせーな!

美保と撮られた時と全く違う感情だった。

事務所に着くと、案の定、レーベルの社長が鬼の形相でお待ちかね。

「なにしてんの?!アンタは!」

「何って、打ち上げっすよ。」

デスクの上に写真を雑に置かれる。

スタッフと写ってるのとタクシーの所での川口アナとのツーショット。

直ぐに美保の事が脳裏にかすめる。

説明しなきゃ…記事が出る前に!

俺の口から説明しなきゃ…

今、アイツを不安させてる場合かよ。

俺は直ぐに美保にメールを打った。

話がある。いつでもいいから電話くれと。

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