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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第10章 確認

初めて聞くキミの声だった。


2年以上付き合って来て、ほとんどケンカは無かった。

そんな声で怒るんだ。

なんて、この期に及んで新しい発見に少し嬉しくなる冷静さ……


好きなんだよ。気持ちは二年前から何も変わってないんだ。


ただ、変わりすぎた状況の変化に、頭が付いていかない。

気持ちとは、違う言葉が口をつく。

「どーでもいいわ。疲れる。」


「……おまえ、ずっとそう、思ってたの?」

「はぁ?な訳なくない?あたしが昨日入れたメール見てないの?」


「見たよ!すげー嬉しかったよ!なんなんだよ!わかんねーよ!」

「あたしも、分かんないわ。何も分かんないわ。このまま、いつまで逢えないの?もうさ、これ、付き合ってるって言える?逢えない間に写真撮られるってなんなの?!翔ちゃんは一体何を分かって欲しい訳?!」

ぶちまけた。

溜まっていたものが後から後から溢れだす。

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