テキストサイズ

同じ場所~君と僕の見ている風景~

第10章 確認

マネージャーも、察しがついたのか、そこからは何も聞いてこなかった。


スタジオに入ると、久しぶりに優ちゃんと会った。

「美保!!元気?!」

明るい優ちゃんに救われる。

「優ちゃん!!久しぶりだね~!結婚式行けなくてごめん!旬くん元気にしてる?」


「うん!元気!元気!」


サングラスを取ったあたしの目を見て、優ちゃんは

「美保。また、家にご飯食べに来て。」

と、そっと、瞼を撫でた。


何も聞かずにあたしの柔らかい所を掴んで来る。


そーゆ人なんだよね。

あなた達夫婦は

だから、あたしは、寄り掛かりたくなる。


優ちゃんの優しさに、寄り掛かりたくなる。


「明日さ、優ちゃん家行っていい?」


「ホント?!来て!来て!ワインいっぱいあるから!」


「優ちゃん飲みたいだけじゃんかww」


「アハハハ~堅いこと言うなって~」


太陽見たいな笑顔がまた、あたしの、心を溶かしてくれる。


にのといい、優ちゃんといい、あたしを救い上げてくれる人は沢山いる。

なのに……何でかな……また、キミの事を考えている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ