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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第12章 確信

部屋に着くと、るりちゃんが

「お疲れ様!楽しかった?」

って笑顔で聞いた。


「彼は……夢なんだよね。」

「………美保?」


「ホテルまで帰ってくるタクシーの中でさ、コンサート帰りの人達がさ、みーんな笑顔なんだよね。みーんな幸せなんだよね。このまま続けたら、あの笑顔奪っちゃうのかな?って……そーゆう事してるのかなって…」

声が詰まる。

るりちゃんは、背中を擦ってくれる。


「るりちゃん……今日だけ…今日だけ、目瞑って!!今日で終りにするから!」


「……………」

黙る、るりちゃんにあたしは


「お願い!顔見てさよなら言わせて!!お願い!お願いします!!今日で最後だから!」


あたしは、叫びに近い声で悲願した。


「わかった!わかったから!」


そう言って、あたしを抱きしめた。


「絶対にバレちゃダメよ!」



「ありがとう…」


あたしは、部屋に戻った。

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