私はお兄ちゃんに…
第18章 私は本当にお兄ちゃんに?
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー
彩奈『んん…?』
気づくと私は知らないベッドに寝ていた。
ここもしかして…
夕陽『起きた…?急に倒れるからビックリしたんだよー』
そうだったんだ。
彩奈『先輩は私のこと覚えてないんですか?』
夕陽先輩は一瞬顔を歪めたが
首をふるだけだった。
彩奈『私と貴方は…兄弟なの!!』
あれ、頭痛しない。
神様の…おかげかな…
神様ありがとう…
夕陽『覚えてるに決まってんだろ。』
と言って抱きしめてくれた。
そうだ。お兄ちゃん(夕陽)はでて行く寸前もこうやって抱きしめてくれたんだ…
彩奈『お兄…ちゃん…』
私はすべて思い出した。
あの時の楽しかった日々。
出て行った時の悲しみ。
戻ってこなかった時の絶望
すべて…すべて…
私は涙が止まらなかった。
彩奈『私、私ね、お兄ちゃんが大好きなの。』
私達はその日ずっと抱きしめあった。