空と太陽
第6章 秋、文化祭
【未歩side】
「空…」
未歩は空がため息ついたのを
見逃さなかった。
「友達、だもんね」
未歩は何かを決心したように
手にぐっと力をいれた
――――昼休み
「友里、居る?」
「居るよー、友里ー?」
すると桜井は立ち上がり
「なにー?」
「未歩が呼んでる」
「あぁ」
そして2人は校舎裏に行く
「空に何か言ったでしょ?」
「なんのこと?」
桜井ははっと鼻で笑った
「しらばっくれないでよ!!!」
未歩は叫んだ
「なに?
中村に何言おうと
ウチの勝手でしょ?」
桜井は落ち着いている
「勝手なわけない」
未歩も落ち着いて返す
「はぁあ?」
「空はウチの親友なの」
「だから?」
「いくら友里でも許さない」
「へぇ…」
桜井があやしく笑う
「友里は前と変わった」
「は?」
「ウチの知ってる友里は
ウチの大好きだった友里は
人を傷つけたりしない」
「で?」
「もう友里は友達じゃないよ」
「ぶっ」
桜井はふいた
未歩は唖然としている
「あはははははははっ」
「何がおかしいのよ!!!」
爆笑しだした桜井
カッとなった未歩
「あんたなんかと
友達だった覚えないけど?」
友情は崩れて行く